はじめに
猛暑が続く2026年の夏、SNSでは「エアコンはつけっぱなしと小まめに消す、どちらが得か」という話題が繰り返し盛り上がっています。千葉県白井市を中心にエアコンの分解洗浄・修理を行っている私たち(R&Cサービス合同会社)にも、「電気代が高くて困っている」「フィルターを掃除したら安くなるって本当ですか」というご相談が増えている時期です。本記事では、これまで10,000台以上のエアコンを見てきた現場経験をもとに、つけっぱなしとこまめに消すの電気代の違い、そして電気代が跳ね上がる本当の原因について解説します。
つけっぱなし vs こまめに消す:電気代はどちらが得か
エアコンは起動直後の数分間にもっとも電力を消費します。設定温度と室温の差が大きいほど、冷媒を循環させるコンプレッサーがフル稼働するためです。そのため、短時間の外出であれば、いったん消して再稼働させるより「つけっぱなし」のほうが結果的に電気代を抑えられるケースが多くあります。
目安として、次のように考えると分かりやすくなります。
- 日中(9時〜18時)に30分以内の外出をする場合:つけっぱなしのほうがお得になりやすい
- 夜間(18時〜23時)に外出する場合:短時間でもいったん消したほうがお得になりやすい(日中ほど外気温が高くないため、再起動の負荷が小さい)
- 1時間以上家を空ける場合:多くのケースで消したほうが電気代を抑えられる
6畳用エアコンを1日8時間稼働させた場合、1ヶ月あたりの電気代の目安はおよそ4,000円台です。24時間つけっぱなしにした場合でも、設定温度や外気温、住宅の断熱性能次第では1日あたり100円前後、1ヶ月で3,000円台〜5,000円程度に収まることもあります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、機種の年式・畳数・断熱性能・設定温度によって大きく変動しますので、ご自宅の検針票と照らし合わせて参考にしてください。
電気代が高くなる本当の原因は「フィルターの汚れ」かもしれません
つけっぱなしかこまめに消すかという議論以上に、現場でお伺いする中で圧倒的に多い電気代増加の原因が「フィルターやフィン(熱交換器)の汚れ」です。フィルターにホコリが詰まると風量が落ち、設定温度に到達するまでの時間が長くなり、その分コンプレッサーが余分に稼働し続けます。目詰まりの度合いによっては、消費電力が2割前後増加してしまうケースも珍しくありません。
私たちが分解洗浄にお伺いした現場では、洗浄後に「電気代の請求が明らかに下がった」というお声を多くいただいています。特に、フィルターの奥にあるアルミフィンや送風ファンは自分で掃除することが難しく、数年間洗浄していないご家庭も少なくありません。ご自身でできる2週間に1度のフィルター掃除と、1〜2年に1度のプロによる分解洗浄を組み合わせることが、節約と故障予防の両面でもっとも効果的です。
2026年夏の電気・ガス料金支援制度
2026年は7月使用分から9月使用分にかけて、国による電気・ガス料金の負担軽減措置が実施されています。対象の電力・ガス会社と契約していれば申請は不要で、毎月の請求から自動的に値引きが適用される仕組みです。値引き額は使用月や契約している電力会社によって異なるため、正確な金額や適用条件はご自身が契約している電力会社の発表・請求書でご確認ください。この支援制度はあくまで一時的な負担軽減であり、根本的な節電にはつながらない点にも注意が必要です。
「自動」運転モードを使うと電気代を抑えやすい
つけっぱなしにする場合は、冷房の「強」で固定するより「自動(オート)」運転モードを使うことをおすすめします。自動運転は、室温が設定温度に近づくと自動的に運転を弱め、離れると強めるという制御を行うため、手動で強弱を切り替えるより無駄な電力消費を抑えやすい傾向があります。ドライ(除湿)モードは涼しく感じられる一方、機種によっては冷房より電気代がかかる場合もあるため、「涼しさより除湿を優先したい時だけ使う」くらいの意識で問題ありません。
今日からできる節電のコツ
- フィルターは2週間に1度、掃除機やぬるま湯で掃除する
- 室外機の吹き出し口の前に物を置かない(熱交換効率が落ち、余分な電力を消費します)
- 設定温度は26〜28℃を目安にし、扇風機やサーキュレーターを併用して空気を循環させる
- カーテンやすだれで日射を遮り、室温の上昇そのものを抑える
- 10年以上使用しているエアコンは、修理を重ねるより買い替えたほうが電気代面で有利なこともあります
特にタワーマンションにお住まいの方は、天井カセット形エアコンやファンコイルユニットが標準搭載されているケースが多く、フィルター掃除だけでは対応できない内部の汚れが蓄積しやすい傾向があります。ハウジングエアコンの分解洗浄経験が豊富な業者への相談もあわせてご検討ください。
よくある質問
Q1. エアコンは1日中つけっぱなしにしても壊れませんか?
A. 基本的には問題ありません。むしろ頻繁なON/OFFのほうがコンプレッサーへの負荷は大きくなります。ただし、フィルターやフィンの汚れを放置したまま稼働させ続けると、故障やカビ臭さの原因になるため、定期的な清掃は必須です。
Q2. フィルター掃除だけで電気代はどのくらい変わりますか?
A. 汚れの程度によりますが、目詰まりが進んだフィルターを清掃するだけで消費電力が1〜2割程度改善するケースがあります。数年間分解洗浄をしていない場合は、内部のフィンやファンの汚れも影響しているため、プロによる分解洗浄をおすすめします。
Q3. 電気・ガス料金支援はどうすれば受けられますか?
A. 対象の電力・ガス会社と契約していれば、申請不要で毎月の請求時に自動的に値引きが適用されます。値引き額や対象期間は変更される可能性があるため、契約中の会社の案内をご確認ください。
Q4. 分解洗浄と自分でのフィルター掃除、どちらを優先すべきですか?
A. まずはご自身で2週間に1度のフィルター掃除を習慣にしていただくのが基本です。そのうえで、1〜2年以上分解洗浄をしていない、風量が弱くなった、運転時に臭いが気になるといった症状がある場合は、フィルターの奥にあるアルミフィンや送風ファンにも汚れが蓄積している可能性が高いため、プロによる分解洗浄をご検討ください。
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「電気代が高くなった気がする」「最後に洗浄したのがいつか覚えていない」という方は、お気軽にご相談ください。
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